真ん中の値段が大好き
メニューに価格差がある場合、その選択基準は「その日の気分」「懐具合に応じて」と思っている方が多いと思います。確かに臨時収入による変化や「もっとも高いもの」「安いもの」を頼むというポリシーを持っている方もいるでしょう。ところが人にはそれを超える強い選択傾向があるのです。それは三つの選択肢では「真ん中のものを頼む」という傾向です。
これは人が根本的に持つ「損をしたくない」という気持ちが根底にあり、比較して真ん中の商品がもっとも費用効果がいいと思い込んでいることがあります。
1番下のものを頼むと失敗するかもしれないよね。送別会の幹事だったらそこ追求されるのヤダもんね。
冒険しないで「無難な選択」を無意識に選んでしまいたくなるんだな。でもボクは効率を考えて、1番利益率の低いメニューに目がいくけど。
実際にコース料理を提供している首都圏と大阪の飲食店(約100店舗)で一番売れている宴会コースは何かと調査しました。すると2種類のコースしかない店のコースは低価格、高価格どちらもまんべんなく選ばれているにも拘らず、3種類になると突然、真ん中の価格コースが圧倒的に選ばれていました。