「マンガでわかる企画書の作り方」
(日本能率協会マネジメントセンター/定価1,404円(税込))

「企画書を書かなくてはいけないが、どう書いていいかわからない」「企画書を書いたことはあるが、なかなかうまく表現できない」

 本書はそんな企画書と企画の悩みに直面した企画初心者に向けて、企画とは何か? 企画書はどうまとめていけばよいのかをまとめた初心者向けの企画書作成のガイドブックです。

本書の大きな特徴は下記のふたつ。

 ・初心者、超初心者向けに作られた企画書作成ガイド

 ・中級者にも役立つ「心理学テクニック」を掲載

 初心者でもわかるように、解説を半分、そしてマンガを半分用いて解説しています。簡単に読めて理解できるような内容をめざしています。しかし「簡単」だけでなく、中級、上級にも通じるような企画書のポイントも解説しています。読んでいただけると簡単すぎて中身の薄い企画書本とは違うことを理解していただけると思います。

 そして、本書は心理学の中でも「認知心理学」や「色彩心理学」といった学問を応用し、人の認知傾向から通りやすい企画書作りをまとめているのがポイント。多くの優れた企画書作成本は、個人の経験則から作られていることが多く、「なぜ、その表現がよいのか」が語られていることが少ないです。そこで、理論的に説明し、「どうしてその表現がよいのか」をできるだけ解説しているという、今までにはなかったタイプの書籍になっています。この理論を習得する事により、基礎から応用へと自分で理解しながらバージョンアップできると思います。「センス」で語られるノンハウは、ごく一部の人にしか本当には理解できなくなってしまいます。ただし、理論だけではよい企画書などは書くことができません。理論をベースに何度も経験を重ねて、失敗して自分の形を作っていけばよいと思うのです。本書はその方向性を見誤らないために存在するともナビゲーターでもあります。失敗を恐れずに、まずは「書く」ことである。そして、最初はよ

序章/企画書とは?
・なぜその企画は通らないのか?
・そもそもなぜ企画書が書けないのか?
・企画とは何か?
・企画書の定義
・企画書の中身
・自分で書く「企画書」の重要性

1章/企画書の準備
・企画書に必要なツール(PC、ソフト)
・企画書のプロセス
・オリエンテーションの重要性
・オリエンテーションのチェック項目
・企画背景の調査
・企画背景の調査方法
・企画目的の明確化
・企画力を磨く方法
・アイデアの作り方

2章/相手を納得させる企画書のルール
・コンセプトとは?
・コンセプトの作り方
・コンセプト設定の練習
・説得力ある企画内容のまとめ方
・企画書のフォーマット
○1枚企画書(縦型)の例
○基本企画書の例(横型)の例

3章/企画書を通す心理テクニック

[基礎編]
・タイトル、サブタイトルのつけ方【初頭効果】
・企画書の文章術【語調による心理効果】
・企画書の文章術【最適な長さと漢字含有率】
・結論を先に言う【好印象が継続しやすい形態】
・書体の選び方【書体による心理効果】
・文章を図形化する【視覚化効果】
・人がもっとも好む表紙とは?【笑顔効果】

[応用編]
・色の選び方【色彩心理】
・重要な項目は囲んでみる【囲み効果】
・忘れないデザイン【記憶に残るデザインの法則】
・データの選び方、見せ方【アンケート効果】
・持っていく企画案は3〜5案【5種の法則】
・重要な情報は左上に書く【左視野優先の傾向】
・問題点をあえて書く【両面呈示】
・推敲のススメ【文脈効果】

[プレゼン編]
・担当者へのプレゼン【期待感・渇望感】
・大勢の前でのプレゼン【準備編】
・大勢の前でのプレゼン【実践編】
・スライド用企画書のポイント【視認性】

4章/使える提案書・企画書フォーマット