泣くとスッキリする理由

〜泣く、涙を流すメカニズム〜

 人は色々な場面で涙を流す。でも、どうして泣くのだろうか?ウィリアム・ジェームズとカール・ランゲは、「悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいのだ」という哲学的な言葉を残している。これは生理学的反応のほうが心理的な情動体験よりも先に起こるという事を示している。

 涙のおもしろいところは悲しいときだけでなく、うれしいときも人は「泣く」という行動をとることである。感情によって流れる涙は自律神経と綿密に関係している。うれしいときでも、悲しいときでも自律神経が感情によって刺激されて、興奮状態になったときに人は泣く。ウイリアム・H・フレイ二世博士は、女性が泣く理由は、「悲しみ」が50%、「喜び」が20%、「怒り」が10%だと言っている。女性は男性と比較してよく泣くと言われているが、これは男女の感情構造の違いからくるものであり、単に女性が弱いということではない。泣くことにコンプレックスを感じている女性もいるが、まったくコンプレックスを感じる必要はない。

 また、泣くことでスッキリとすることもあるだろう。これは泣くことでストレス物質を体外に発散しているためである。泣く行為はストレスを軽減する行為なのである。日本人は泣くなどの感情表現をストレートに出さない。ストレス発散にどんどん泣くべきである。ちなみに、涙の成分はそのときの感情によって変化する。怒りの涙は水分量が少なく、ナトリウムを多く含み塩辛くなる。逆に悲しいときの涙は水分量も多く塩味は薄いという。