メール心理学

〜メール人格とメールのコミュニケーション〜

 メールは非常に便利である。細かいやりとりをしなくても「後でメールしておきます」の一言で片づく。非常に便利になった一方で、新たな問題もでてくるようになった。そのひとつが「メール人格」と呼ばれるものである。簡単に言ってしまえば、メールの文章から読み取る送信者の性格と実際の本人の性格が一致しないとことをさす。たとえばメールではいつも冷たい書き方をして、怒っているような表現で溢れているが、実際はとても温厚な性格の人。非常に丁寧な文章を書き誠実な人に思えるが、会ってみるととてもいいかげんな人だったということもある。

 通常のコミュニケーションでは、話しながら相手の表情を見る。電話でも声から相手の様子をうかがいながら話す。それは意識的な場合もあるし、無意識な場合もある。人は相手の変化に応じて会話をコントロールしている。いわゆる「顔色をうかがう」という行動だ。ところが、メールはそれがない。途中で相手がどう思っても伝えたいことを最後まで伝えきる。会話では顔色を見て言い方を修正できるが、メールでは修正がきかない。メールを書きながら一種の興奮状態になり、感情や気分などが暴走しやすいこともある。書き方のクセが過剰になると、それも人格と誤解される。メールは送信前に1度相手の気持ちで読んでみるのがよい。

 また、これは受け手側にも問題がある。人間は会話だけでなく、色々な情報(目の動き、服装、仕草など)を見て相手の状態を理解し、性格をイメージする。文章だけだと読み取れずに、受け手が勝手に状態や性格を作り上げてしまうこともある。